工場の廃熱利用は省エネ効果に!

工場内の温度が高い理由とは?

工場の内部温度は、気象条件や扱う製品により変動しますが、最高温度は一般的に40~45℃に達することが報告されています。この高温になる主な原因は、建築構造にあると考えられます。例えば、鉄製の屋根は直射日光を受けることで70℃まで温度が上がることがあります。鉄は熱伝導率が高いため、遮熱や断熱処理が施されていない場合、その熱が建物内部に伝わり温度を上昇させます。加えて、工場の通気性が悪いことも熱が溜まりやすい一因です。日中に上昇した温度は夜になっても中に留まりがちです。たとえ、空調設備を導入しても、広範囲にわたる面積と高い天井のため、望むような冷却効果は得られないことが多いです。これらの要因やそれらの組み合わせが、工場内の温度を上昇させる原因となります。

工場内における温度管理の必要性とは?

労働安全衛生規則

工場の温度管理については労働安全衛生規則の第六百六条に明記されており、労働安全衛生規則の六百七条には具体的に「半年に1回」を目安に定期的に温度、湿度の測定を義務付けています。労働者が快適に過ごせるように工場内の質温度の調整と測定が義務付けられており、会社の義務となっていることから工場内の温度管理を行う必要があります。

工場稼働率や不良品率への影響

工場内の機器や商品の品質は温湿度に影響されやすいため、適切に保てていないと工場稼働率や商品の不良品率にも影響します。また、工場内の機器や商品の品質保持には、工場内を一定の温度にすればいい訳ではなく、個々の機器や商品に合わせて、適切な温度と湿度の管理をしていく必要があります。とくに湿度は40%を超えると、電子機器や精密機器に静電気が発生し、電子回路が破損するなどのリスクがあります。

工場の廃熱再利用によって得られる省エネ効果

工場の廃熱は、再利用することでエネルギーを有効活用でき、省エネに繋がることができます。

廃熱を有効活用し、燃料代を削減できる

工場の廃熱を再利用することで、廃棄予定のエネルギーを有効活用し、燃料代を削減します。工場では、生産工程における洗浄や殺菌などの設備利用により、日々多くの熱を排出しています。工場から排出される熱はそのまま廃棄されるケースが多いですが、今まで廃棄されていた工場廃熱を熱源として再使用することで、エネルギーを有効活用し燃料代の軽減に役立ちます。

化石燃料の消費量を削減する

廃熱回収によって工場全体で使用する熱が節約できれば、そのぶんの熱エネルギーコストを抑えられます。それと同時に燃料も減るので、CO2排出量が大幅に削減されます。

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工場の廃熱利用、廃熱回収は当社にお任せください

弊社は創業以来67年に渡って、地元の製造業を中心に工事・メンテナンスを請け負ってまいりました。現在では年間200件もの工事メンテナンスを提案し施工させて頂いております。長年の経験で培われたノウハウや経験で、お客様のお困りごとに対して迅速かつ適切に対処します。お気軽にご相談ください。

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