地域：京都市
施主・現場：金属商品加工工場
以前から防音について、各社にカタログ等のPR活動を定期的に行ってきました。
今回の依頼については、以前から数ヶ所防音設備工事をさせて頂いている会社になります。
PR活動や過去の実績を評価して頂き、今回の引き合いに繋がりました。
今回ご依頼を頂いた内容は、数台のポンプによる稼働音を抑えたいというお困りごとでした。
工場内の通路横に数台のポンプを設置しており、長年にわたり通行するたびに聞こえる騒音に、悩まれていました。
また、一般の方の通行量が多い通路であったため、多くの方から苦情が寄せられていました。
解決策として、設備配管の変更や移動を検討されていましたが、移動のレイアウトや設備工事、日程等の調整、
多くの費用が掛かることから、他の方法がないか、再度検討されている状況でした。
そこでお客様から、簡易的な方法で、ポンプの作動による振動についても考慮した、
最大限稼働音を抑えられる方法についてご相談を受けることとなりました。
まずは、騒音の音源元を再確認するため、騒音計による騒音測定を実施致しました。
すると、音源元はポンプのモーター音であることを確認することができました。
解決策として、モーターを防音BOXで覆うことで減音させることをご提案いたしました。
防音BOXでモーターをカバーする際に最も注意する点は、モーターの排気と温度上昇です。
そこで、モーター排気熱対策として、換気の吸気口も設置いたしました。
しかし、換気のための開口部を誤って設置すると、そこから音が漏れてしまい、防音効果がが損なわれる可能性があります。
今回は、モーター排気口と逆側に開口部を設けたため、最大限モーター音を減音することができました。
次に、振動に対しての対策として、防音BOXを溶接構造にし、板厚を上げることで対応いたしました。
防音BOX（ステンレス）の内側には遮音シートを張り、外側は吸音シートで覆いました。
足元はゴムをひくことで、振動音を低減することができました。
防音BOX設置により、今ではほかの設備のモーターの方が大きな音がするほど効果が出ております。
騒音計では、防音BOXの設置前は、モーターの騒音が90㏈であったのに対し、設置後は75㏈にまで抑えることができました。
人通りの多い場所に防音BOXを設置したため、苦情に対する騒音対策のアピールや、騒音の低減効果を実感して頂けると考えています。
また、定期的に騒音測定を行い工事後のアフターフォローも最大限行い、
ポンプ以外の、ブロアーや換気扇、機械の稼働音といった、あらゆる設備の防音について、弊社にご相談して頂けるように提案していきたいです。
現在は、お客様の他部署より、引き合いを頂いているため、こちらのご依頼を進めております。