コンプレッサが故障する前に!コンプレッサの故障、点検について解説

コンプレッサは気体を圧縮して空気を機械に供給する機械で工場内の様々な機械に使用されるなくてはならない設備です。しかし、長期的に点検やメンテナンスを怠った場合、故障に繋がることで工場内の生産性に影響を与えることがあります。そこで今回はコンプレッサの故障前の予兆から点検、メンテナンスの項目についてご紹介します。

コンプレッサの故障前の予兆

異音

コンプレッサから通常とは異なる音が発生した場合は、何らかの不具合が進行している可能性があります。例えば、金属同士が擦れるような音や、ベアリングの摩耗を示すうなり音が挙げられます。異音は内部部品の摩耗や緩み、ベルトの劣化などが原因で発生し、放置すると故障に直結する恐れがあるため、異音を感じた時点で点検を実施する必要があります。

振動

通常運転中よりも大きな振動を感じた場合、内部部品の緩みや基礎部分の劣化や設置ミスによる共振などが原因として挙げられます。コンプレッサの本体だけでなく、周辺設備への悪影響も出るため注意が必要です。

吐出温度の異常

吐出温度とは、圧縮後の空気の温度を指します。通常よりも高温になる場合は、冷却系統の不具合や潤滑油の不足が考えられます。温度異常はエネルギー効率の低下にもつながるため、継続的な監視が必要です。

オイルの消耗が早い

潤滑油の減りが早くなった場合、内部に漏れや摩耗が生じている可能性があります。ピストンやシリンダの摩耗、オイルシールの劣化が主な原因で、適切なオイル量が保たれないと、焼き付きや軸受け破損のリスクが高まります。

コンプレッサの点検、メンテナンス項目

以下に、コンプレッサの点検、メンテナンス項目について解説いたします。

空気タンクのドレン抜き

空気タンクには圧縮空気とともに水分が溜まります。この水分を放置するとタンク内部が腐食し、破損や事故の原因になります。排水の量や性質から内部の状態を判断することもできるため、定期的にドレン抜きを行う必要があります。

潤滑油量の確認

潤滑油はコンプレッサ内部の摩耗を防ぎ、冷却や密封の役割を果たします。油量が不足すると焼き付きや温度上昇が発生する恐れがあります。定期的にオイルゲージやサイトグラスで油量を確認し、汚れや変色がある場合は交換が必要です。

ボルト、ねじ等のゆるみ

振動の多いコンプレッサでは、ボルトやねじのゆるみが発生しやすくなります。これを放置すると、各部の締結が甘くなり、漏れや破損の原因となります。また、点検の際には、外観と共に締結部の緩みの有無を確認する必要があります。

吸い込みフィルタの確認

吸い込みフィルタは、大気中のごみや粉塵を取り除く役割を担っており、フィルタが目詰まりすると吸気効率が低下し、電力消費が増加します。また、フィルタの劣化により異物が混入すると、圧縮機内部の損傷につながるリスクがあるため、目視や差圧計による定期点検が求められます。

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